『犬』小屋からの呟き 欺瞞に満ちるアイランドリーグ 忍者ブログ
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選手移籍のルール

【移籍ルールの原則/意図】
-各球団にとっての話題・ファンの増加、およびリーグ全体の活性化(戦力的、話題的)
-出場機会の少ない選手への機会提供による人的資源有用
-選手のモチベーション及び質の向上


(1)球団間の協議による移籍
IL所属球団AとBは双方協議合意により、選手契約の譲渡可能とする。


(2)ウエーバー公示による移籍

  • 1.戦力外通告を受けた選手と、任意引退した選手で且つ所属球団の了解を得た選手は、
  •   ILの他球団でプレーすることを希望できる。
  • 2.1に該当する選手があった場合は、所属球団がリーグにウエーバー公示申請を行なう。
  • 3.申請日から7日間をウエーバー公示期間とする。
  • 4.ウエーバー公示された選手の獲得を希望する球団は、この7日間のうちにリーグ事務局に
  •   獲得希望の旨を申請する。
  • 5.I)7日間を〆切った時点で、1球団しか獲得意志がない場合は、その球団に獲得交渉権を与える。
    II)7日間を〆切った時点で、複数球団から獲得意志があった場合は、リーグから意志表示球団に案内し、
  •     当該球団同士の紳士的協議にて決定。
    III)7日間を〆切った時点で、どの球団からも獲得意志がなかった場合、それ以降は、
  •     どの球団も対象選手と直接交渉が可能。

【移籍可能期間】
移籍可能期間は、CS終了翌日から翌年シーズン後期開幕日前日迄。
ただし、戦力外通告により選手契約を解除された選手の他球団獲得はシーズン通じて可能とする。


------------------------------------------------------------------------------------ 

以上が、四国九州アイランドリーグ公式ホームページにある選手移籍のルールである。

今回の元長崎St酒井選手のカメムシへの入団経緯を追って見ると・・・

6月30日 長崎St球団より「本人の意向」により選手契約を解除したとIL公式ホームページ上に発表される。
7月3日 IL公式ホームページ上に「四国九州IL登録選手について」として香川OGに入団決定と発表された。


さて、それでは選手移籍のルールに沿って、今回の移籍を見てみましょう。

【移籍ルールの原則/意図】
①-各球団にとっての話題・ファンの増加、およびリーグ全体の活性化(戦力的、話題的)
②-出場機会の少ない選手への機会提供による人的資源有用
③-選手のモチベーション及び質の向上

※ 番号はボクが勝手に付けました

②の出場機会の少ない選手というのは、酒井投手には当てはまらない。
そこで、①と③が該当するのではないか?
しかし、①の中にある「各球団にとって」の部分が引っ掛かる。
今回の移籍は最下位の長崎Stのエースと認知されている選手の移籍である。
上の文言にある、「話題・ファンの増加」が成される移籍になるのか?
そして、おそらく本人が最も希望したであろう③の部分であるが
これを安易に認証してしまうと、「オレこの監督、コーチの下でやりたくねぇんだよ」って理由で
移籍を申し出る選手が出て来てしまう恐れがあるから、ルールで補足をしてある。


(1)球団間の協議による移籍
IL所属球団AとBは双方協議合意により、選手契約の譲渡可能とする。

所属球団と移籍希望先の球団との協議による「選手契約の譲渡」を可能とした。
酒井選手は、6月30日付けで長崎球団と契約を解除しているから、これには当たらない。
そこで、次にある移籍方法に掛るのであろうが・・・

(2)ウエーバー公示による移籍
  • 1.戦力外通告を受けた選手と、任意引退した選手で且つ所属球団の了解を得た選手は、
  •   ILの他球団でプレーすることを希望できる。
  • 2.1に該当する選手があった場合は、所属球団がリーグにウエーバー公示申請を行なう。
  • 3.申請日から7日間をウエーバー公示期間とする。
  • 4.ウエーバー公示された選手の獲得を希望する球団は、この7日間のうちにリーグ事務局に
  •   獲得希望の旨を申請する。
  • 5.I)7日間を〆切った時点で、1球団しか獲得意志がない場合は、その球団に獲得交渉権を与える。
    II)7日間を〆切った時点で、複数球団から獲得意志があった場合は、リーグから意志表示球団に案内し、
  •     当該球団同士の紳士的協議にて決定。
    III)7日間を〆切った時点で、どの球団からも獲得意志がなかった場合、それ以降は、
  •     どの球団も対象選手と直接交渉が可能。

酒井選手の退団理由は「本人の意向」。これは、任意引退に当たる。
7月1日の長崎新聞で報道された、同選手の退団記事には香川へ移籍すると書かれている。
所属球団である長崎は他球団でのプレーを認めていたのであろう。
しかし、ILルールにある「ウエーバー公示」の手続きを行わなかった。
よって、酒井選手は任意引退扱いでありながら、自由に香川と入団契約を行ったのだろう。
ここで、長崎StとIL両方に手続き上のミスが発生している。
そして、7月3日に入団発表がされるのであるが、選手移籍ルールの最後にある

【移籍可能期間】
移籍可能期間は、CS終了翌日から翌年シーズン後期開幕日前日迄。
ただし、戦力外通告により選手契約を解除された選手の他球団獲得はシーズン通じて可能とする。


2010年度四国九州アイランドリーグの日程発表によれば、後期の開幕日は7月3日。
上記ルールにある、「後期開幕日前日迄」という部分は無視されている。
酒井選手は「本人の意向」による退団だから、戦力外通告による選手契約解除には該当しない。


酒井選手自身は、自分の力をもっと発揮できる、引き出して貰える場所を求めただけだろうが
長崎球団が手続き上のミスを犯し、香川もルールを良く読まず契約したのかもしれない。
しかし、それらを監視、管理するべきリーグ運営陣が、これだけのミスを全く気付かずに
選手移籍を容認してしまったのは、一体どう言う事なのか?
よもや、移籍ルールの【原則・意図】にあるリーグの(話題的)活性化を拡大解釈して認めたのか?
それに並列で記されている戦力的活性化も解釈の一部だったのかもしれんが
リーグ全体の」と自ら書き記している部分を読み抜かったのであろうか?
それとも、
四国九州アイランドリーグ全体の活性化は
カメムシ香川に戦力が集中する事なのか?


この移籍に関しては、香川ファンの一部にも疑問を感じている方がいらっしゃる。
曰く「こんなことして、恥ずかしい」そうだ。
他球団のファンの一部でも「リーグとして認知して良い事なのか?」と仰る方がいらっしゃる。

自分らが規定したルールだろう?
今回の移籍が、ルールに抵触していない事を公式に発表しないままでは
リーグの権威に関わる問題だと思うのだがなぁ。
カメムシ応援団BBSでは、こんな恥ずかしい移籍を歓迎している。
自分らの利益になるなら、ルール無視も規約違反も全く省みないようだ。
酒井選手自身は擁護する。彼に文句を言う気はさらさら無い。
そりゃ、消滅の危機にあるチームよりも、常に優勝争いに絡むチームで闘いたいのは当然だろう。
リーグと、恥知らずなカメムシ球団、間抜けな長崎球団に
公式に説明する義務がある
と、考えているのはボクだけだろうか?



                                                                                                                                                     2010年7月8日投稿

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